東洋と西洋の境目に位置し、文化的にもアジアとヨーロッパが交じり合うエキゾチックな街
「トルコ」
街自体が世界遺産に指定されるイスタンブールの旧市街やカッパドキア。ヨーロッパのハイセンスな人々が行き交う新市街等その魅力は語りつくせません。
この章ではお金、両替に関すること、料理などを、治安、交通情報などトルコの旅行に行く前に是非知っておいて欲しい情報を、経験を交えて細かくお伝えします。
目次
トルコってどんな国?(基礎編)
正式名称:トルコ共和国 Türkiye Cumhuriyeti。
面積:78万5247km2
人口:約7400万人
言語:トルコ語
気候:日本と同じような気温で四季がある。4月~10月が観光客が多い。
宗教:国民の約99%がイスラム教徒
また、親日家が多い国として知られるトルコ。
実際に日本人だと分かると気さくに話してくれたり、地図を広げて道に立ってるとどこに行きたいの?と聞いてくれる親切な人が多いです。
トルコの通貨(TL)について
トルコの通貨はトルコリラ(TL)
このトルコリラですが、僕が行った2018年7月のレートは1TLが約24円。
実は、10年前は1TLは約100円だったのです。毎年下落を続けて、今では単純に3倍以上値を下げています。旅行者にとってはこの上ない好条件です。
為替のチェックはこちらから
水等の生活必需品については価格自体の変動はなく、3年前のガイドブックに書いてあった通り1TLでした。
しかし、お土産品や観光客向けの飲食店はTLの暴落に合わせて値段もしっかり上がっていたのでぬか喜びは出来ません。
博物館の入場料も値上げしています。
お得な両替情報
都会ではドルやユーロで支払えるお店はたくさんありますが、日本円で支払えるお店はほとんどないのでトルコに着いたらまず両替をしなくてはなりません。
クレジットカードが使えるお店も無数にありますが全てではないので、多少は現金を持っておく必要はあるでしょう。
トルコリラの両替方法は以下の3つ
- 街中にある両替所で交換
- 銀行やPTT(郵便局)で交換
- ATMでキャッシング
イスタンブールなどの大都市では、旧市街にも新市街にもたくさん両替所は存在しますが、一番レートが良いと思われるのは、旧市街のグランドバザール内にある両替所です。
バザール内にもたくさん私設両替所は存在するのでしばらく探検してから一番レートの良い場所で換金することをおすすめします。
ちなみに僕がバザール内で調査した限りでは、1万円で最安値365TL~最高値416TLと、バザール内でも10%ほど差がありました。
体感ですが、北に行けば行くほどレートが良くなっているような気がしました。
南側の入り口にある両替所のレートが一番悪かったです。
単純なレート以外にも、手数料の有無によっても若干表示額とは違ってきますので、「no commision」(手数料無料)の表示を探すか、なければ直接聞いてみてください。
イスタンブールの空港からグランドバザール近郊までの送迎がある場合は、TLはグランドバザールまで必要ありません。
しかし電車やタクシーを利用して自力でバザールへ行く場合は最低限の交通費を空港の両替所で換金しておきましょう。
おススメ交通情報
観光客の主な移動手段は以下の3つ。
- トラム(Tram)
- レンタカー
- タクシー
都心であればトラム(路面電車)が非常に便利です。
一回の乗車が5TLと定額制なので分かりやすい上、乗車する前に駅の自動券売機で切符を購入し、無人の改札を通ってホームへ。という日本に近いスタイルです。
自動券売機は日本語表記も選択可能です。
自動券売機は50TL以上は取り扱いできませんので注意です。近くに両替所もないので小さいお金を用意しましょう。(僕は心優しい通行人に両替してもらいました。)
また旧市街と新市街を繋ぐトゥネル(世界一短い地下鉄)を使用するのも便利です。
イスタンブールはとても車の多い街です。朝や夕方の通勤帰宅ラッシュ時は渋滞は避けられません。
都心を移動するのであればレンタカーを使う必要はないと思われます。
そして、トルコ人の運転は皆めちゃくちゃ荒いです。前方に車がいるとクラクションの嵐です。
また、道幅の狭い道で、後続に車がいても平気で車を止めて荷物の搬入や搬出の作業を行います。その間約5分ほど、後続車は列をなし、クラクションを鳴り響かせながら待ってます笑
日本じゃまず考えられません。
続いてタクシーですが、メーターが無いものが多く、交渉で値段を決めることも少なくありません。(僕は3回タクシーを利用しましたが、全てメーターはありませんでした。)交渉に自信のない方は必ずメーターの有無を確認しましょう。
メーターが付いているタクシーなら初乗り約9TL。その後1kmごとに2TLずつ加算されるシステムです。
気をつけたい女性の服装
トルコ人はイスラム教徒である為、女性は肌を露出した格好はしません。
夏でも全身を覆うような服装が正装とされています。
イスタンブールの街中は、派手な服装をした観光客も多くいますが、モスクを観光する際は、女性は顔を覆うストールの着用が義務づけられており、男性女性を問わずショートパンツは禁止されていますので、服装選びには配慮が必要です。
足元まで隠れるリゾートワンピにストールという服装はOKでした。
激うま「トルコ料理」
世界三大料理の1つとして世界中で愛されているトルコ料理。
中華料理、フランス料理と比べて日本ではあまり馴染みのないトルコ料理ですが、ルーツを辿れば奥の深さが伺えます。
トルコはイスラム教信者が多いので豚肉はほとんど使われませんが、牛羊鶏をはじめと魚介類、豆類など多くの食材を使用します。
野菜はナス、たまねぎ、トマト、きゅうり、ししとうなど日本でもよく食べられる食材が多いです。
香辛料も多く使われますが、どの料理もマイルドな口当たりで食べやすい印象を受けました。
「ケバブ」の食べ方も現地では様々で、厚切り肉を串に差して食べるBBQスタイルや、パンに挟んで食べるサンドイッチスタイル、味つきライスの上にケバブを乗せた丼スタイルなどがあります。
僕個人的には、地元のローカル食堂で現地民がおススメしてくれたケバブonライスが最高にハマりました。
ラムチョップも数回食べましたが、どれも羊の臭みも一切なく、抜群に美味しかったです。
レストランの値段について
当然と言えば当然ですが、観光地の値段はローカル地区より高めに設定されています。
それでも日本のレストランに行くよりは断然安いのでそこまで気にするレベルではありません。
しかし、地元の人しか行かないであろうローカルな食堂へ足を伸ばすとこ値段です。
メインのケバブonライスが8TL(200円弱)と破格。しかも美味い!!
英語表記すらないのでなんと読むのかすら分かりませんが何とかなります。
ホテルの朝食メニューは?
僕は滞在中、イスタンブールとカッパドキアの2ヶ所のホテルでバイキング式の朝食を食べましたが、どちらもほぼ同じ内容でした。
サラミやウインナー、フライドポテトにオニオンリングとチーズ、野菜各種、ゆで卵とパン。どちらもこれが基本スタイルな様子でした。
はっきり言って、トルコまで来て毎日この朝食を食べるのはもったいないです。
ホテルの朝食はどれも特に美味しいとは言えませんので、せっかくなら地元民が朝食を食べている店まで足を運んでみてはいかがでしょうか?
きっとホテルで朝食を取るより満足できることでしょう。
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治安はどうなの?
比較的安全な印象を受けました。
しかしグランドバザール内で出会ったトルコ人が教えてくれた話では、夜のBarではぼったくりの店があるようです。特に日本人を狙って店内に呼び込み、法外な料金を要求するという、なんとも雑な手口なんだとか。
知らない人には着いていかないように!!
また、ブルーモスク周辺の夜は危ないとのこと。確かに町並みもダウンタウンのようで、バイクの3人乗りの少年や物乞いがいたり、安全と胸を張って言える場所ではありませんでした。
女の子の一人歩きは避けましょう。
僕は、ブルーモスクとグランドバザールのちょうど中間に位置しするホテルに滞在していたのですが、深夜周りを歩いていると、まもなく日付の変わる12時だというのに、公園には小さい子ども連れの家族がやたらたくさんいました。
親子で真夜中にブランコに乗って遊んだりしている光景は日本人からするとちょっと異常。トルコのサマータイムは日照時間が長く夜9時頃まで明るいことが影響しているのでしょうか??
飲酒はできる?
イスラム教の影響からお酒を置いてない飲食店も多いです。売店等でもお酒が売っていないお店も多いですが、中心市街で聞けばすぐに売っている場所は教えてくれるでしょう。逆にカッパドキア等の観光地では、観光客の為に、ほとんどのお店でお酒を提供しています。
レストランで飲めば生ビール1杯15~30TL
スーパーで買えば缶ビール(500ml)1本約8TL
1リットル缶も売ってます。
水タバコを楽しみたい
大抵のカフェやレストランで楽しむことが可能です。
いたるところで、プカプカやってます。
相場は30TL前後。
まずはフレーバーを選んで店員に伝えましょう。吸うだけの状態まで準備をして運んできてくれます。アップルが一番ポピュラーとのこと。
フレーバーは色んな種類があるので、よく分からずにおまかせしてしまうとパイナップルとか色んな果物を付けて持ってくるので値段がかなり上がります。
炭が小さくなって火が弱くなれば、店員さんが新しい炭に変えてくれます。
自分で炭の向きを変えるだけでも火力はある程度戻ります。
*注文してから運ばれてくるまでけっこう時間がかかるので、時間に余裕のある時に注文するようにしましょう。
トルコのお風呂を体験したい!(ハマムについて)
トルコの公衆浴場こと「ハマム」
日本の銭湯に近いイメージですが、ハマムの方はオスマン帝国の歴史的な建造物が使われていたり、中が浴場内がドーム型になっていたり、建材が大理石だったり浴室にシャンデリアがある等、とにかくかなりゴージャス。
昔のトルコ人にとって、ハマムとは単に体を綺麗にする場所ではなく、歌を歌ったり、料理を食べたり、母親が息子の彼女候補を探すなど、特に女性にとっては社交の場としての意味合いを強く持ち合わせていました。
現地人に混じって、一度は体験して欲しい文化です。
ハマムの手順
脱衣所で裸に大きなバスタオルを巻くか水着を着用し、サウナへ入ります。
サウナから出た後は、ハマム専属の施術士が、体洗い、洗髪、アカスリ、マッサージを順に行ってくれます。(施術はかなり力が強めですが慣れてきます。)
その後ジャグジー風呂に入りシャワーを浴びて終了。地元の人はそのままロビーでお茶を飲んで寛いでいました。
僕が行ったハマムはカッパドキアのEllis Hamam(エリスハマム)というところで上記の工程がセットになったコースで120TLでした。プラス料金を支払えば、オリーブオイルマッサージ等を追加することも可能です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?親日家が多い国とは言え、観光客はやはり注意も必要です。
この章では、トルコという国の基本情報、留意点を中心にお伝えしました。