アジアとヨーロッパの玄関口として、世界最大規模のキャパシティーを誇るドバイ国際空港。実際めっちゃくちゃ広くて豪華。
お店も24時間営業で、柱には大理石、ハイブランドの店舗もズラリ。
まさに世界の最先端。
そんなドバイ国際空港で15万円もの大金をスラれたわけですが、その盗難の手口をお伝えします。
ドバイ航空スリ事件
ドバイ空港へはイスタンブール行きへの乗り継ぎで立ち寄ったのですが、空き時間が7時間もあるので空港を楽しもうと意気込んではいたものの、到着はドバイ時間で午前2時。
長旅の疲れもあって、楽しむ気力はなく空港の椅子で寝ることにしました。
空港内は深夜にも関わらず乗り継ぎ待ちで時間を潰している観光客だらけで、椅子で寝るのはもちろんのこと、通路で横になってる人もたくさんいました。
僕達も手頃な椅子に座って浅く眠り、目を覚ます。また浅く眠って目を覚ます。を繰り返している内に、空は少し明るくなっていました。
僕は寝ぼけながらも財布、携帯、パスポートやタバコ、サングラスでパンパンになったポーチの中から携帯をとりだしました。
ほー。空港内で使える無料Wifiがやたら早い。
日本で使用するのとさほど変わらない速度で使える充実ぶり。さすがお金持ちの街ドバイ。
時間を忘れてネットサーフィンをしてたら、また眠くなってきた。
トイレへ行ったらまた寝よう。
そう思って立ち上がる際、手に持っていた携帯とサングラスをポーチへ戻そうとするもうまく入らず、ポーチ内で一番手前にあった財布をズボンの後ろのポケットへ、携帯とサングラスをポーチへ戻したのでした。
トイレで用を足した後、洗面所で手を洗い、顔を洗いました。
その時、とても不自然な行動をとった男がいたのです。
ちょっと分かりにくいので、図でその時の様子を説明するとこのような状況です。
トイレ内には清掃員が1名と、入り口付近には警備員が2名。
洗面台にも数人並んでいる状況。
男(赤丸)がなんと、僕と利用中の洗面台の間を通ろうとしてきたのです。
念のためもう一度言いますけど洗面台使ってる途中ですよ?
最初は顔を洗っていて全く気付かなかったのですが、腕に誰かに触れたことで気付き上体を起こすと、「ソーリー」って言いながら体をねじ入れようとしてきました。
「は?ここ通るつもりなの?」って怪訝な顔をすると男はすぐに去っていきました。
なんて非常識なやつだったんだ笑
僕はトイレを後にし、元の席に戻り座ろうとしたところで気付きます。
あ”””!財布がない!!
と思いましたが、時既に遅し。
その瞬間に全てを悟りました。
男(赤丸)は非常識な行動で僕の意識を反らしていたということか・・・そんでもっておそらく後ろに並んでいた男(緑丸)とはグル。
財布には両替しようと思って持ってた日本円15万が入ってるんだよ!!それに免許証も!!
ズボンの後ろポケットに財布を入れて海外旅行する。なんて自殺行為だって僕も分かってましたよ。
でも、UAEってお金持ちなんでしょ?オイルマネーたっぷりあるし、ほら?wifiだってこんなに早いし。それに空港なんて誰でも入れる場所じゃないし、利用者ほぼ旅行者だし、それに警備員だっている。
だから、まあトイレくらい大丈夫だろう。と気が緩んでました。
はいはい、僕がバカでした。認めるから財布返して!!
とにかく、急いで空港内の警察へ駆け込みました。
僕「あのーさっきトイレで財布盗られたんです。」
警察「恐喝か?脅された?」
僕「いいえ、スリ(pickpocket)です。
警察「じゃあLOST&FOUND(落し物係)だ。」
スラれたって被害者ぶってるけど、ただ落としただけって可能性もあるじゃないかという意味でしょうね。
僕「だから、落し物じゃなくて盗られたんだってば!」
なんとか被害届は出したけど、多分何の意味もない。
「LOST&FOUND」で一応手続きだけ済ませると、受付の人がこう教えてくれました。
ドバイ空港は乗り継ぎとして利用されることが多い為、目的地へ着く前の、つまり僕のようにまだお金を使ってなくて、現金を多く持った観光客を狙ったスリが非常に多いんだとか。
つまり、現金をたっぷり持って浮かれた観光客が、何時間も滞在してくれる場所なんて、盗む側からすれば格好の狩り場というわけですね。
それに、後で調べましたがドバイもそんなに裕福な人ばかりではないそうで。
フェラーリを何台も乗り回すような飛びぬけた成金もいるらしいけど、やっぱりそれは少数派でほとんどは中間層や貧困層。アジアからの出稼ぎ組がお金持ちを支えてるんだとか。
ホントに色々と無知でしたね。
いやー何も知らないことほど怖いものはない。
更に旅行保険とかクレジットカードの付帯保険やらで何かしら保障されると思ってたけど、どうやら現金は保証されないようで・・・
高い勉強代として諦めるしかないようです。
辛うじてクレジットカードはポーチの中にあったので、キャッシングで旅行はなんとか乗り切りました。
最後に
僕のように、自分は大丈夫と根拠のない自信で高をくくっている人ほど狙われてますよ笑
ほら!
言ってるそばからそんなところに財布いれてて大丈夫ですか?背中に気をつけて!