たまには優雅に贅沢してみたい。
でも貧乏性の僕は、贅沢するにも何かしらの理由がないと後ろめたい気持ちになり、なかなか実現にいたりません。
ということで、今回は90歳を越えてもまだまだ元気な祖父母を連れて、贅沢旅行に家族で行ってきました。これなら1mmも抵抗ありません。
なんておじいちゃん孝行な孫でしょうか・・・
今回は、あの逆さ富士を一望できることで有名な「うぶや」に2泊3日で宿泊してきたわけですが、ご老体を引き連れていますので、富士山を眺めながら、ゆっくり優雅なひと時を過ごす。がテーマです。
富士山に登ったり飛んだり跳ねたりアクティビティーは一切行っておりません。
湖山亭 うぶや
大切な時に大切な人と過ごす特別な場所・・・をコンセプトに、全室から富士山が一望できるのがこの旅館の最大の強みの高級旅館です。
宿泊日は2月22日(金)~24日(日)の2泊3日。
2月23日(土)は富士山の日ということで、周辺各地で記念イベントも多く開催されていて、その分宿泊のお値段もかなりお高め。
23日の宿泊料は1泊1人なんと80,000円!
べらぼうに高い。
富士山の日は特別に高い設定なんだそうですが、それにしても高いです。
なんと贅沢なんでしょう。
22日の宿泊は確か40,000円くらいでした。
合計1人12万笑。海外行けちゃう笑
果たして、値段に見合った価値はあったでしょうか?
旅館に到着すると、ドアマンの気持ちいい挨拶と共に、広々としたロビーへ案内されチェックインの手続きを行います。
待っている間、抹茶とお茶請けを出してくれました。
早速スタッフのおもてなしの気持ちが伝わりました。
館内の清潔感溢れる廊下を抜け、お部屋へ到着。
部屋編
お部屋は311の『えんとう笠』
90㎡と十分すぎるほど広々としたグレードの室内ですがこれでも最高級ではありません。
奥におじいが写っとるがな!
更にグレードが上の、特別室なるものが存在するのですが、残念ながら空いてませんでした。いや、ここで十分です。
富士山を一望しながらデッキで寛ぐとは贅の極み(天気悪)
この部屋に露天風呂があるなんて申し訳ないくらい贅沢です。
お湯は年配でも入れるように少し温めの設定です。(体感40度)
食事編
夜はお肉のコースでステーキかしゃぶしゃぶか選べます。
僕は2泊したので両方堪能できました。
ステーキディナー
A5ランクの黒毛和牛なんて美味くないわけがありません。
全員残さずぺロリと平らげました。
しゃぶしゃぶディナー
こちらもA5ランクの霜降り肉。
こちらもマズイ理由が見当たりません。
ステーキもしゃぶしゃぶも、他にも前菜があり、写真が全てではありません。
朝食
1人1人炊き立てのご飯が用意されます。
浴場編
冒頭でお伝えしたのは、あくまで部屋についている露天風呂で、ここからは旅館の浴場をご紹介します。
出典:うぶや公式
浴場は2F~3Fが男性用、4F~5Fが女性用フロアとなっています。
ジャグジーや寝湯などのバラエティー浴槽から、山の緑の河口湖、富士の風景が迫る露天風呂も完備。
96℃以上に設定された高温サウナがあるのもとても嬉しいですが、水風呂がありません。
サウナがあるのに水風呂がありません。
水風呂に入った後、露天で河口湖と富士山を見ながら外気浴なんて考えただけでも昇天しますが、とても惜しいです。
掛け水もヌルく、なかなか体を冷ませません。
仕方がないのでシャワーの水を浴びました。
露天風呂の利用は深夜0時まで、一晩中は入れるわけではないのでご注意ください。
*部屋にバスタオルがついてますが、お風呂場にバスタオルを含むアメニティーグッズがあるので、着替えだけを持っていけばOKです。
景色編
初日は天気が少し悪く、風も強いため逆さ富士は見れませんでした。
しかし、2日目は天候にも恵まれて、最高の景色を目に焼き付けることができました。
かなり感動します。
どうですか?
見事の逆さ富士!!
富士山の日イベント
2/23の富士山イベントは夜の打ち上げ花火。
富士山をバックに打ち上げられた花火をパノラマビューで独り占めできる。
しかも部屋で笑
気分はもう王様じゃあ!
これはさすがに感動しました。値段が跳ねるのも納得。
おすすめの寛ぎ方
何もしない。
ぼーっと富士山を眺めて、風呂に入り、再びぼーっとする。
これこそこの旅館での最適な過ごし方だと思います。
2Fにはフリードリンクのラウンジも利用できます。
ラウンジ脇には喫煙所もあり(湖面が眺めれる休憩椅子もあり)
子連れファミリーは難あり
お客さんの年齢層は幅広いですが、若年層はほぼ中国人でした。
近年は海外のお客さんがとても多いようで、外国人のスタッフも多く見かけました。
こういった高級な性質の旅館ということで、比較的年配の方が多く、子連れファミリーは少ししんどい印象です。
「うぶや」最大の魅力
僕が感じた「うぶや」の最大の魅力は、絶景ではありません。
「うぶや」の魅力は、スタッフのホスピタリティーだと思っています。
元々、この旅館を選んだ理由は、祖父が自宅のカレンダーで見た河口湖からを望む、富士山の絶景でした。
掲載写真の下には「うぶや」とあり、「死ぬ前に一度この絶景を目にしたい」と昔から口にしていたのが発端です。
そのことを何気なくスタッフに話していると、3日目の帰り際、祖父に1枚のポスターが手渡されました。
「富士山がお好きだとお聞きしたので」と手渡されたポスターは、祖父が自宅カレンダー見ていたのと同じ写真が印刷されたポスターでした。
探してくれていたのでしょうか?
祖父はこのサプライズに大変喜び、今でも家に飾っています。
こうやって人を喜ばせることが「おもてなし」なのだと感じたくらいです。
それだけでなく、ドアマンの笑顔、おかえりなさい、いってらっしゃいなどの気持ちいいあいさつをはじめ、様々なシーンで嫌な思いを一度もしませんでした。
個人的にはスタッフのホスピタリティーリッツカールトン大阪に匹敵するレベルだと思います。
最後に
決して安くはない宿泊料でしたが、家族全員が満足し、祖父もまた来たいと口にしました。綺麗な逆さ富士も拝めて気分が良かったのかもしれません。
敢えて欠点を挙げるなら、「食事」です。特に夕食。
確かに「美味しい」のですが、それなりの値段を支払っているので美味しいのは当たり前。
ホスピタリティーのレベルの感動が、食事にはなかったことが合えて言うなら欠点でしょうか。
あと、水風呂も欲しいです。
総合的に考えると、12万の価値に見合った贅沢ができたと思います。
ぜひまた訪れたい思い出の旅館になりました。
富士山の日が特別高いだけで、30,000円前後~のプランもあるようです。
~大切なときに大切な人と~
過ごす価値はある旅館だと思います。