ラグビーのような激しいコンタクトスポーツをしても骨折とは無縁だったのに、街中でちょっと自転車で転んだだけで、簡単に折れてしまった僕の鎖骨。
あの日はそう、激しい雨の降る日曜の夜でした。
人生で初めての骨折
次の日仕事で朝が早いにも関わらず、飲みすぎてしまったことを後悔しつつ、自転車にまたがりました。
自宅までの距離は自転車で約5分。
雨が降っていたので、いつもの帰り道は通らずに、アーケードの下を走行して帰りました。ここなら雨には濡れません。
しかし肝心の、雨で路面が濡れていることを考慮せずに、通常のスピードで左折してしまったのです。酔っていたからでしょう笑
地面はスケートリンクのように滑る状態で、自転車の車輪は何の抵抗もなくツルンと滑り、僕は左肩から落ちました。
激痛が走りました。深夜だったので周りに人はいません。
しばらく、その場で座りこみ、痛みが収まるのを待ちました。
1分後、なんとか起き上がり、そのまま自転車で帰宅しました。
体が濡れていたのでその日はすぐ風呂に入り、痛いなと思いながらも就寝。
次の日の朝・・・
左の肩が上がりません。
信じられない激痛。
むしろ昨日より今日の方が痛い。
着ていたTシャツから左腕が抜けず、着替えができないので、仕方なく右手にハサミを持ちTシャツを切断して左腕を抜きました。
am9:00
シャツだけをなんとか着用し、とりあえず出勤しなければ。
しかし、とても仕事できる状態ではないので、会社に事情を話して朝一で近くの病院へ。職場では脱臼だろう。と言われてました。
病院に到着すると、朝9だと言うのに待合室は人で溢れ返っているのです。
まずはレントゲンを撮るとのことで、呼ばれるまでひたすら待ちます。
am11:00
2時間待ってようやくレントゲンを撮ってもらいました。
骨折したのは初めてだったのでかなり動揺しました。
pm12:00
受付してから3時間後、ようやく診察が始まりました。
先生は、中にボルトを入れて固定する手術療法と、背筋を伸ばして整復した状態で鎖骨バンドと呼ばれるコルセットを装着し、骨がくっつくのを待つ自然療法があると説明してくれました。
ちょっと自転車でこけただけで手術?
先生のおススメは確実に治る手術療法でした。
でももし、靭帯も損傷していた場合、折れた骨が跳ね上がって肩を突き抜ける場合があるんだ。
手術なら2、3日の入院で、後遺症を残さず治せるってことはよく分かった。
完治も早いのでアスリートは手術を選ぶようです。
体にメスを入れることに抵抗があった僕は、数日経過を見て、もし跳ねてきてるようなら手術をする。もし隙間が塞がる傾向が見えたら自然療法で治療することになりました。
その日の診察を終えて、仕事に戻ると、ものすごい発熱。
ひどい外傷や骨折をすると、「吸収熱」と呼ばれる熱が発生するそう。ダメージを元に戻そうとする際に起きる発熱の一種なんだって。
熱を計ると39度近く上がっていたので、仕事はせず、次の日も休みを取ってすぐに家に帰してもらいました。
6日後・・・
再診察の日。
相変わらず肩は上がらない。
再びレントゲンを撮影。
左が骨折した次の日、右が6日後再診察の写真。
鎖骨バンドは、1ヶ月は付けてください。
1ヶ月経ったら最終レントゲン撮って、骨がくっついてたら治療は終了ね。
リハビリは必要かもよ。
1ヶ月後・・・
徐々に肩も上がるようになり、私生活には全く影響ない程に回復。
そう勝手に判断し、結局それから病院には行きませんでした。
休んでいた筋トレを再スタートすると、左の肩の筋肉だけびっくりするくらい落ちていました。
しかし、筋力低下だけではないことにすぐに気付きます。
手を上に上げた状態で負荷がかかると激しく痛い。
肩を上げた状態では力が入らない。つまり壁を登るような動作が出来ない。
どうやら完治にはリハビリが必要みたいです。
24ヶ月後・・・
可動域が狭くなっているのに気付いてからというもの、同級生がやってる接骨院に、23ヶ月通いました。
原因は、1ヶ月間、鎖骨バンドで固定していたことによる、肩甲骨付近の筋肉の癒着。
ある程度稼動域は広がっているものの、まだ右と同じようには動きません。
これこそ後遺症というやつですね。
接骨院の先生曰く、ここまでリハビリをしても元に戻らないのは、高齢者の骨折か、骨が曲がって繋がってしまったかのどちらかとのこと。
曲がって繋がってしまった可能性もあるのだそうで・・・
30ヶ月後(2019年3月現在)・・・
曲がって繋がっているとしたら、もうどうしようもないので接骨院も半年サボって様子を見ていましたが、こないだ会社の健康診断でレントゲンを撮る機会があって、ついでに鎖骨の具合を診てもらいました。
レントゲン写真も見せてもらいましたが、真っ直ぐ繋がっています。
よかった~!!最悪の事態は避けられた!!
これをきっかけにリハビリは再スタートさせました。
やはりまだまだ肩周りの稼動域が狭い。
つい先日、たまたま見ていたテレビで肩甲骨のガチガチ度チェックというのをやっていたのでセルフチェックしてみました。
出典:肩こりがたちまち軽くなる、肩甲骨はがしストレッチ|WOMAN SMART|NIKKEI STYLE
思った通り、20度くらいから痛みを感じ始めて45度くらいしか上がりませんでした笑
45度未満の人は、ガチガチ肩甲骨という診断結果です・・・
僕は骨折して3年が経ちますが、まだ完治とは言えず、リハビリを続けています。
日常生活に支障はないのに、なぜリハビリを続けるかと言うと、ゴルフを始めたからです。
ゴルフは肩周りの柔軟性が命。
どうしても肩が上がらないと綺麗なスイングができません。
結論
若い人なら自然療法でリハビリを的確に行えば、すぐに完治するでしょう。
でも、30歳を超えてからの鎖骨骨折は、後遺症の残りにくい手術療法をおススメします!!
僕のようにいつまでも後遺症と闘いながらリハビリをすることになりますよ!!
それと、ちゃんと完治するまで病院には通いましょう。
自然療法で治すなら、曲がってくっつかないように、鎖骨バンドでしっかり固定