音楽こそ人生だ!!
そんな風に思っている僕も、これまでの人生で触れてきた音楽を全て紐解いても、
本当に感銘を受けた音楽との出会いというのはそう多くはありません。
今回は、自分の子どもにも絶対に聞かせたい。と僕が心の底から思う、一生付き合える空港の為の音楽について紹介したいと思います。
ブライアンイーノ(Braian Eno)
1948年生まれ。イングランドで活動する音楽家、音楽プロデューサー、理論家として活動する。そして「アンビエント・ミュージック」の先駆者であり、第一人者。
日本ではコールドプレイやU2のプロデューサーとしての知名度の方が高いかもしれません。
アンビエント・ミュージックとは、
一言で言うと環境音楽
家具や間接照明のようにその空間に溶け込み、まるでインテリアのような音楽を指す。したがって音数はとても少なく、音色もシンプル。
分かりやすく言うとリスニングに集中しなくてもOKというコンセプトで作られたジャンルです。BGMを連想する方が多いかも知れませんが、それとは少し考え方が違います。
作曲にはミニマルミュージックの手法が取り入れられています。
ミニマルミュージックってなに?
音の動きを最小限に抑え、パターン化されたメロディーや音色を反復させる現代音楽の手法を指します。
ブライアンイーノやアンビエントに初めて触れるという方に是非おススメしたいのが、彼が最初にアンビエントミュージックとして発表したこのアルバム。
「Music for Airports」:1978年
空港のための音楽と題されたこのアルバムは、曲を作った後に名づけたタイトルではなく、空港という場所とその機能のために作曲したという正真正銘タイトル通りの作品です。
空港の高い吹き抜けの天井と無機質な空間、リバーブの効いた人の声とアナウンス。
それらに溶け込むように作られているのが聴くとよく分かります。
曲目に題名はなく、単純に1~4と番号が割り当てられた全4曲のアルバム。
尚、この音楽は実際にニューヨークのラガーディア空港で使用されています。
www.youtube.comデジタルリマスター版でどうぞ↓
彼はこの作品を通して、多様な音楽シーン、テクノやエレクトロニカをはじめパンク、ニューウェーブ等あらゆるジャンルの音楽にとても影響を与えました。
つまり、彼の音楽を知ることで様々な音楽の片鱗に触れることに繋がるのです。
Music for Airportsがサントラとして使用された映画
悲しく、切なく、美しい映画「ラブリーボーン」にも、冒頭でこのアルバムの1曲目が使用されています。
とゆうか、ブライアンイーノの作品がめっちゃ使われてます。
白く透き通る美しい映像のタッチに、音楽がよくマッチした作品です。
ラブリーボーン【Blu-ray】 [ マーク・ウォールバーグ ]
エイフェックスツイン(Aphex Twin)
本名:リチャードDジェームス(Richard David James)
1971年生まれ。イングランドで活動するミュージシャン、プロデューサー、DJ。
テクノ界で知らない人はいない「王様」であり「天才」と称される。まさに大御所。
僕も学生時代は彼を崇拝してました。
そんなエイフェックスツインが、ブラアンイーノに大きな影響を受けて製作したという、アンビエントミュージックのみで構成されたアルバムを紹介します。
「Selected ambient works 85-92」:1992年
楽曲自体はとても美しいのですが、どこか悲しく、残酷な雰囲気のある音楽に今までに出会ったことのない衝撃を受けました。
今後も電子音楽の歴史で必ず語り継がれる名作に間違いありません。