辛さと痺れの絶妙なコントラスト
僕は基本的に料理はしません。
作るのは妻。
洗い物が僕の主な役割です。
洗い物をしても雑だとか、コップの奥にスポンジが届いていないなど、細かい指摘を受けまくっています。
そんな僕にも、いつも完璧に仕上げることができる料理があります。
麻婆豆腐(四川風)
初めて食べたのは、もう10年以上前だったと思います。
中華料理好きの母親が「今日はためしてガッテンで麻婆豆腐の作り方を教えてくれる回だから録画しなくっちゃ!」って張り切っていました。(僕は見ていません。)
母がその回を見終わり試作をしたあの日、我が家の麻婆豆腐は激変しました。
うまい!!しかも簡単で本格的!!陳さんの麻婆豆腐みたい!(食べたことないけど)
それからというもの、この料理は我が家の鉄板メニューに。
そこから細かいアレンジや好みを加えて、今では僕が作っても安定しておいしく作れるレシピを公開します!!
(写真はイメージです。)
材料(2人前)
- 油・・・大さじ4
- 豚ひき肉(130g)
- 絹ごし豆腐・・・1丁
- 豆板醤・・・大さじ2
- 甜麺醤(テンメンジャン)・・・大さじ2
- ★鶏がらスープの素・・・小さじ0.5(うまみ調味料は少なめ)
- ★醤油・・・大さじ1.5
- ★酒・・・大さじ2
- ★水・・・100cc(熱湯)
- 片栗粉・・・小さじ2
- ゴマ油・・・1まわし
- ねぎみじん切り・・・2本分
- 花さんしょう・・・お好みで
- コショウ・・・お好みで
手順
- 大さじ1の油を引いて、約1分強火で熱します。
- 豚ひき肉を投入し、大さじ3の油を入れてよく炒めます。(お肉の色が完全に赤みが消えて、油が透明になるまで)
- 豆板醤と甜麺醤を加えて30秒ほど均一に混ぜながら炒めます。
- 強火のまま鍋肌から★の合わせスープを入れる。
- 一口サイズに切った豆腐を入れるて3分ほど中弱火にかける。(豆腐が荷崩れするのであまり混ぜない。何度か鍋を振る程度で、豆腐にスープを染みこませるイメージです。)
- 花山椒(ホワジャオ)or普通の山椒とコショウを入れる。(どちらもお好みなのでなくてもOK)僕はどちらも入れます。
- 水溶き片栗粉を入れる。片栗粉1:水2
- ネギを入れて1分ほど強火にかける。(混ぜない)
- ごま油を1回し入れて完成!!
味が変わるポイント
「どうせ火が通るんだから」と多少色が赤くても気にせず次の工程に進みがちですが、ひき肉はしっかり炒めてください。
ひき肉は水分がある程度抜けるまで炒めることが大切です。
目安は、ひき肉が「パチパチ」と音がして跳ねるくらい。
または油が澄んで透明になるまで強火で火を通します。粒の回りが少しだけ焦げる感じにすることで、臭みも抜けて、風味も良くなり香ばしくなります。
一番のポイントは最後の手順8の、強火での「焼き」です。
これを行うことで、スープの中に含まれた余分な油が上に浮いてきて料理全体の油っこさがなくなります。また料理の表面に油の膜が張り、料理が冷めにくく最後までおいしく食べられます。
そして四川では、最後に綺麗な油を回しいれます。この仕上げによりツヤとコクが増すわけです。
また「焼き」は、片栗粉を硬化させる作用もあります。
料理にとろみをつけようにも、シャバシャバになったりダマになったり素人にとっては意外と難しいですが、この「焼き」によって多少薄めの片栗粉でも絶妙なとろみをつけることができました。
また、手早く作業できるか否かは、自分のイメージする火の通り具合に作ることができるかを大きく左右する重要なポイントの1つです。
なので、準備は大切。★の合わせスープと水溶き片栗粉は予め混ぜて用意しておく。
準備はほんとに重要!!
豆腐とネギも先に切っておくと一旦火を止める必要もなく、焼きすぎや焦げすぎを心配することもありませんのでおススメです。
また、スープに使用する水を熱湯にするともっと美味しいです。
全体的にまろやかな味になるというかバランス力は上がります。
でも、この熱湯を入れた際に、大量の水蒸気が舞い上がり、恐らくこの水蒸気はたっぷりと油を含んでいます。
それを台所全体に撒いているような気がして綺麗好きな僕はやってません。お湯を沸かすのも面倒ですし。
最後に
ガッテンで紹介されていた麻婆豆腐は、油を大さじ10か11くらい使っていました。
入れすぎでしょ?って僕も思いますが四川ではこのぐらい入れるのが普通なんだそうです。
もっと本格的な味に近づけたい場合は、手順2で入れる油の量をお好みで増やしてください。
本格的な味に仕上がるのに、調理時間は15分もかからないお手軽さですので、普段料理をしない人も一度作ってみてください。
細かい調味料の量を調整すれば、あなた好みの麻婆豆腐にきっと出会えるはずです。
辛さを抑えて作ることも可能なので、辛いの苦手な人もお試しください。
どうですか?奥さん、今夜にでも・・・
より本場の味に近づけたい方は是非!!