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疑え。惑わされるな。

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先日、Amazonプライムで新着配信された衝撃映画『コクソン/哭声』を見たので紹介したいと思います。近年稀に見る怪作でジャンルもよく分かりませんが、

とにかく強烈でした。

見たというよりも体験したと言った方がいいのかもしれません。

コクソン/哭声の概要

  • 制作:2017年/韓国
  • 監督:ナ・ホンジン 『チェイサー』『哀しき獣』など、数々のヒット作を生み出した韓国映画界屈指の映画監督。
  • 出演:クァク・ドウォン、國村隼他
  • 上映時間:156分

あらすじ

警察官ジョング(クァク・ドウォン)が妻と娘とクラス平和な村に正体不明のよそ者(國村隼)が住み着いて以来、住人たちは彼の噂をささやいていた。やがて、村で突然村人が自分の家族を手にかける事件が発生する。犯人には、濁った目と湿疹でただれた肌という共通点があり・・・。

 混沌、混乱、疑惑

最初は閉鎖的な田舎町で起きた、サイコパスによる連続殺人事件を題材にしたサスペンスなんだろうと思いながら見ていました。序盤はそれにしても展開がゆっくりで不気味な映画だなと。

少し眠くなりかけた頃、状況は一変するのです。

不気味度はさらに加速し、気付いたら別のジャンルへ移行していきます。

この作品のテーマは混沌、混乱、疑惑だと監督であるナ・ホンジンが述べています。

何を信じるか、何を根拠にそう思い込むのか、目に見えるから信じるのか、当たり前と信じていたことが真実ではなかったり、真実なのに疑ったり、そういうことがテーマなんだろうと僕は解釈しています。

で、この物語の混沌、混乱、疑惑のポイントなるのはこの3人(ネタバレするので注意)

①よそ者の日本人

②韓国人祈祷師

③ムヒョンという女性

彼らは一体何者なのか?がこの映画最大の焦点です。

個人的な解釈としては、

①よそ者の日本人→悪魔

②韓国人祈祷師→悪魔崇拝者

③ムヒョン→村の守り神

これが正解と言い切る自信はありません。

でも彼らの本質を見抜くことこそが、この映画のキャッチコピーである

『疑え。惑わされるな。』であるような気がします。

まとめ

まず、キャストの演技が素晴らしかったです。

主人公のクァク・ドウォンの演技をはじめ、唯一の日本人俳優である國村隼のなんとも言えない敵か見方かさえ分からない表情も見事でした。

そして、娘役。キム・ファニという名前だそうですが、子役の域を超えた彼女の演技が凄まじい。もう取り憑かれ役を演じる為に生まれてきたといっても過言ではない程ハマっています。

なんといっても、韓国人はこの映画に限らず演技がみんな上手ですね。

僕が独断と偏見で評価するなら★★★★☆。

万人受けする内容ではありませんが、大作であることに間違いはありません。

上映時間も2時間半あるのでめっちゃ疲れます。

今ならAmazonプライム会員の方なら無料で視聴できるので是非見てください。

暑い夏の夜におススメです。

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