Day3(夜編)
ジャングルからホテルに戻り、仮眠をとりました。
pm9:00
もうちょっと寝たい。それでも体に鞭を打って熱いシャワー浴びる。
そしてギャルと待ち合わせしている「グローブ」へタクシーで向かいます。
店内は相変わらずガラッガラ、日本人の男子がチラホラいるだけ。まさかここは日本か?ってぐらいグアムを感じることができません。
グアムは買い物好きの女子旅とか卒業旅行でも女の子に人気があるぞ!その子達を声かけ放題じゃん!まさにブルーオーシャン!!って過度に期待した日本人男子がクラブで待ち伏せするものの、閑散期で女子がいねえ。卒業シーズンに合わせるべきだったぁ!ってところでしょうか。
人が少ないからこそクラブで待つだけではダメなんだよ。大事なのは昼のアポイントだよ。
そんな会話をしていると、相方にギャルからラインが来ました。
外の雨がすごくてホテルの外に出られないから、様子見てから向かうとのこと。
「がーん・・・」
もうこのクラブに用はないんで、一旦外に出てみると(再入場の手続きはした)、バケツをひっくり返したようなスコール。
pm9:30
通りの向こう側でなにやら人だかりを見つけました。楽しそうだったので近づいてみると、
「ワッツアップメーン!!」と現地人が声をかけてくれました。この雨だしここで一緒に飲めってことで仲間に加わります。
合計5人ぐらいの集団ですが、そこに日本人の男性も2人混じってました。ニトロマイクロフォンアンダーグラウンド系の強面の日本人2人は兄弟で、自動車整備工場を経営。急な雨のために雨宿りしてたら仲良くなってそのまま飲んでるんだって。
年も近かったし、話も面白かったし、海外だし、すぐに仲良くなりました。明日朝からパーティーやるから来いよとも言ってくれました。
現地人の3人は裏稼業をしてそうな出で立ちと喋り方で、ボス風のザマって奴は嫁が3人いると自慢していました。
pm11:00
だいぶ飲み会も温まってきた頃、タバコが切れました。近くまで買いに行ってくるっていうと、現地人の中の一番下っ端風のカイ君が僕のボディーガードしてやるよって買って出たので2人で出かけました。
pm11:30
みんなのとこに戻るとタバコが待ちきれず、現地の噛みタバコをすでに楽しんでました。
火をつけて煙を吸うのではなく、タバコ味のする草と石灰の混合物を噛む独特なスタイル。まあ興味本位で試してみました。
「おいおい、唾液は吐き出せって。」
「もっと早く言えよ。もう飲み込んじゃったよ。」
初体験でしたがこれがゲロマズ。オエー、気持ち悪い、僕には絶対無理です。
もう相当飲んでましたし、これをきっかけに、僕はなんと今日に限って完全にグロッキーモードに突入します。
するとカイ君が、現地人しか絶対に行かないローカルな楽しい場所に連れてってやるぞと言い出しました。
「うおおー!!」
全員行く気満々ですが僕だけはそれどころじゃない。吐きそうな程気分が悪いんだ。
そんな意見は聞き入れられるわけもなく、みんなの肩を借りてタクシーに揺られること15分、もう完全にローカルな地区、ついにその扉は開かれました。
am12:00
薄暗い店内、そこへ大きな男の人と、さらに大きな女の人が水着で座ってました。もう限界だった僕は到着した瞬間トイレに駆け込みました。そして吐きました。吐き散らかしました。それでも体調は最悪。
この頃相方はきっとこう思っていたことでしょう。
そうだよこれこれ、これこそ家族旅行では味わえない、独身男だけが体験できるクレイジーでデンジャラスな男旅。
この後の展開に胸を躍らせていたことでしょう。
もちろん僕だってこんな所で帰りたくない。最後まで体験してみたい。きっともっと何か起こる。
でもね、気分が悪いんです。普段そんな情けない事言わないけどさ、2、3年に一回くらい立ってられないほど酔って気分悪くなることあるでしょ。申し訳ないけどそれがたまたま今日なのよ。連れて帰ってくれぇ!ついにギブアップを告げました。
am1:00
カイ君がタクシー呼んでくれました。
ボス風のザマに抱きかかえられてタクシーに乗り込みみんなに別れを告げる。
もう僕ら現金全く持ってなかったからガードで支払えるか相方と運転手が話しているようでどうやら交渉成立。
車に揺られること20分・・・
我が家に到着しました。
やった!はやくベッドで寝かせて!
でもそうはいきませんでした。
ガード払いはやってないから現金で払えと…
え、乗る前に確認しただろー!って相方と運転手がもめだしました。しばらく言い合ってましたが、相方がしぶしぶ折れてホテルに現金取りに行くことに。僕は人質の為車内に残ります。
すると運転手、僕がそろそろ吐くと思ったらしく、「ゲットアウトマイカー!」って行ってきました。
ダメだよ、今は立てないんだ。絶対吐かないから動かさないでくれ。って言いたかったんだけど出てきた英語は「ドンタッチミー!」
運転手は聞く耳持たず僕の腕をぐいと引くとお姫様抱っこでホテルのロビーに運んでくれました。
その時、ちょうどお金を持って帰ってきた相方と鉢合わせになり相方は爆笑、運転手は苦笑い、僕は照れ笑い。
ホテルのベッドに飛び込み寝ようとした時、相方が携帯を見てこう言いました。
「あっ!あの日本人兄弟とライン交換するの忘れた。明日のパーティーの場所がわからない。あっ!しかもギャルから連絡きてる。今クラブなんだけど一体どこいんの?だって。今から行く?」
誰か助けてください・・・
男2人でグアム旅行!その楽しみ方とは?その③ 不良現地人とたわむれる編 完
応援お願いします!