僕の両親は、僕が5歳の頃、「食べるのが極端に遅いこと」と「いびき」をかくことから、病気を心配し、耳鼻科へ連れて行きました。
そして診断の結果、扁桃肥大と診断されました。
扁桃肥大とは
生後すぐの扁桃腺は小さが、年齢とともに大きくなることが多く、5、6歳でピークを迎える。その後、身体の成長と共に扁桃腺は小さくなるが、扁桃腺炎を繰り返し、扁桃腺が小さくならず呼吸・嚥下・発声などに障害が起こる。
特に症状がなければ、無理に取り除く必要はないそうですが、僕は、症状が大きかったこともあり、手術で摘出することに。
手術後は、「食べるのが遅い」のも「いびき」も改善されました。
しかしお酒をよく飲むようになった20歳頃から、再び「いびき」をかいていると家族に指摘されるように。
自分では気づかないいびき。
わざとじゃないのに、家族や大切な人に迷惑をかけてしまうことにストレスを感じていました。
そんな僕が試行錯誤し、いびき対策として使用したグッズ、トレーニング等すべての対策を教えます。
目次
いびきの原因と、かきやすい人の特徴は?
いびきの主な原因は、空気の通り道である「上気道」が何かしらの原因で狭くなることにある。狭いところを空気が通ろうとすることで空気抵抗が大きくなり、振動音を引き起こす。
「これがいびきだ!!」
その何かしらの原因を探るため、いびきをかきやすい人の特徴について知ろう
身体的特徴
- 太っている
- 首が太くて短い
- のどちんこが長い
- 舌が大きい
- 鼻中隔湾曲症(鼻が曲がっている)
- あごが小さい
生活習慣
- 鼻炎
- 口呼吸
- アルコールをよく飲む
- 就寝の体勢が仰向け(重力で舌が沈み、上気道を塞ぐ)
僕の当てはまった特徴は、
「あごが小さい」「アルコールをよく飲む」でした。
あごが小さい人は、通常よりもあごが奥に後退しており、普段から気道が狭くなっているようです。
上記で挙げた、いびきをかきやすい人の特徴と反対を目指せば、いびきは大抵治るのだろうと考えましたが、「あごが小さい」なんて改善の仕様がないじゃない。
ぐでんぐでんに酔っ払った日は絶対いびきをかくそうなので、アルコールといびきの因果関係は間違いないようです。
お酒をやめると言っても、付き合いもあるし、飲みたいし、断つのは不可能なので、別の方法でいびきを解消する為に、色々と模索しました。
いびき改善の為にやった6つのこと
①横向きで寝る
これは基本中の基本です。仰向けで寝ると、舌が落ちて上気道を狭めるので、横向き、もしくはうつ伏せで寝るのは最も簡単にできるいびき対策です。
体勢だけでかなり軽減されました。
しかし最大の問題は、どうしても寝返りで仰向けになること、また横向きでもいびきは多少発生し、根本的な解決には至らないこと・・・
②鼻呼吸促進グッズを試す
「ブリーズライト」
もはやいびき対策としては王道と呼ぶにふさわしい。
ブリーズライトで鼻腔が広がって呼吸が楽になり、いびきも多少軽減されました。 普段は鼻呼吸だけど、寝ている時に口呼吸になってしまう人に最適です。
ブリーズライト スタンダード 肌色 レギュラー 鼻孔拡張テープ 快眠・いびき軽減 30枚入
「 Mute」
こちらも効果としてはブリーズライトと同様に、鼻腔を広げるグッズです。
こちらは洗って何度でも使えるので、コスパが抜群です。
③舌の筋肉と顎を鍛える
快眠グッズなどを使って軽減されたとしても、根本的な解決にはならない!!
っていう謳い文句がネットで見つけ、記事を読み進めると、驚きのいびき解消方法が今ならなんと12,000円で販売!というものでした。
完治するならそれに越したことはないと思っていた大学生の頃、買ってしまいました笑
で、それに書いてあったのが、舌の筋肉とあごを鍛えるトレーニング。
舌トレ(舌のトレーニング)
- 舌を思いっきり前にダシ、自分の目で見えるくらいまっすぐ伸ばして10秒キープ
- 口の中で舌を下に向けて、あごにつけるイメージで10秒キープ
- 口の中で舌を上に向けて、鼻の頭につけるイメージで10秒キープ
- 口の中で舌を左に思いっきり伸ばして10秒キープ
- 口の中で舌を右に思いっきり伸ばして10秒キープ
- 最後に唇の内側で1周円を描く
こちらも僕が購入した有料情報に書いてあった「あごトレ」の内容です。
噛む力が弱いと、あご周りの筋肉が弱いため睡眠時に舌を支えることができず、喉の奥へ落ち込んで気道を狭くしてしまうので、あごも鍛えようというトレーニング
あごトレ(あごのトレーニング)
- 30秒間歯を食いしばります
これを暇を見つけては実行するのです。
寝る前はもちろんのこと、お風呂や電車の中、ふと思い出したらやっていました。
お金を払ったんだから実践するしかありません。
1ヶ月ほど続けたところ、先に意外な所に効果が現れまして、
なんと、あご周りの肉が落ちて、少し小顔になりました笑
いびき対策に効果を期待するならば、最低3ヶ月続けようと書いてありましたが、途中で挫折しました。
お分かりのように、有料で販売するに値するような驚きの情報は特になく、これらのトレーニングは色んなサイトで紹介されています。
舌トレとあごトレは、いびき解消はともかく、小顔にも効果があることは実証済み。
継続できる自信のある人にはおススメです。
④ウジャイ呼吸
ウジャイ呼吸とは、ヨガの呼吸法の1つであり、「勝利の呼吸」と呼ばれています。特に、息を吸う時と吐くときに、喉の奥で「シューー」という摩擦音をたてる特徴があります。
僕はヨガに関しての知識は一切ありません。
でも同級生ヨガインストラクターの友人が、この呼吸法には喉頭蓋(こうとうがい)の筋肉を鍛え、舌の落ち込みを防ぐ効果がある。と教えてくれました。
ウジャイ呼吸
- 顎を軽く引く
- おなかは少し引っ込めた状態をキープします
- 鼻から大きく息を吸い込み、口から「ハー」っと息を吐く(冬の寒い日に両手を温めるイメージ)
- 数回行った後、こんどは口を閉じ、鼻から大きく息を吸い込み、鼻から大きく息を吐く(喉の奥からゆっくりと呼吸するイメージ)
「海の波の音のような柔らかな摩擦音」が聞こえたら上手にできている証拠ですが、意外とむずかしい。
教えてもらいましたが全然うまくできず、苦戦しました。
最初の内は、口の呼吸で練習を繰り返し、喉を振動させた呼吸のコツを掴んでから鼻に移行していきました。
また耳を塞ぐと、体の内部の音がよく聞こえるので、摩擦音を感じやすいです。
このウジャイ呼吸が、いびきにどのくらい効果があるかは、はっきりと分かりませんが、個人的には多少は改善に繋がっていると思います。
ただ、こういうのって続かないですよね。
⑤サプリに手を出す
舌トレとあごトレとウジャイ呼吸が続けられなかった為、手を出したのがサプリ。
ついに禁断のサプリに手を出しました。
エネルギーを生成していびきを解消する理屈
健康補助サプリとして飲まれることの多いコエンザイムQ10は、強い抗酸化能力があり、カラダ全身のエネルギーを生成して若々しい体を作り、筋肉の働きを活発化。全身の筋肉の働きが活発になることで、舌や気道の筋力が戻り、緩んでいた空気の通り道を広く開けることができる。これによりスムーズに空気が流れて、いびきが静まる。
理屈は理解できたので、サプリも買いました。
1月3,000円くらいする結構有名なサプリを3ヶ月分。
人によっては効果があるのかも知れません。
僕は何も変わらなかったのでやめました。
⑥枕を変える
横向き時にはいびきをかきにくい、といういびきの特徴を理解していたので、なるべく横向きで寝るように心がけていました。
それでもやっぱり「いびき」をかいている。
そこで最終手段として僕が購入したのがこちら。
この枕が打ち出すコンセプトは「体位治療」
この枕の最大の特徴は、枕の高さを調整して寝姿勢(体位)をカスタマイズできること。
自分にあっていない枕を使用していると、気付かない内に気道の圧迫に繋がります。
枕が体に合っていなくても自分ではかなり分かりづらい・・・
一方、適度な硬さのある枕で、高さを調整することにより、適切な寝姿勢(体位)を保ったまま眠ることができるのです。
正直に申し上げて、これが一番効果ありでした。
というか、仰向きでもほとんどいびきをかかなくなりました。
頭をのせる部分は通常の枕より高く設定されているので、頭が下がりにくく気道を確保しやすい。
また、最大20cmまで高さは調整できるので、肩幅の広い人、体の大きな人も使用が可能です!
逆向きで使えば、体の小さな女性やお子様でも使用できます。
ここから更に高さを細かく調整!!
布の口を開いて、中に種として入っているパイプの量を調整することで、完全に自分専用の高さにカスタマイズした枕になるのです。
つまり、細かい道具に頼らない根本的な解決の1歩となったのです!!!
自分のいびきの原因を理解しよう!!
いびきの原因は、千差万別です。
太りすぎなのか、口呼吸なのか、鼻炎なのか、鼻が曲がっているのか、扁桃肥大なのか、その他ストレスや健康状態等、色んな要因が合併して「いびき」は引き起こされます。
「いびきはこの方法で治ります!!」が全員に当てはまるような方法はありませんが、いびきの原因が分かればある程度対策は可能です。
たかが「いびき」、されど「いびき」
いびきが直接の原因で「死ぬ」ということはありませんが、無呼吸症候群と高血圧が合併すれば、脳卒中や心筋梗塞など、直接「死」につながる病気に繋がります。
最後に
いかがでしたか?
自分だってかきたいわけじゃないのに、無意識に周りに迷惑をかけてしまう「いびき」
今回ご紹介した改善策の中には、きっと効果を感じていただける改善策があると思います。是非1度お試しください。
自分の努力ではどうしようもない場合は、迷わず専門家に相談してください。
そして、太っていていびきをかく人は、四の五の言わずにまず痩せましょう。